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美容に健康に人気のヒアルロン酸。その効果、効能、副作用などの情報を、最新の科学的見地から解説します。中立的なヒアルロン酸比較も掲載しています。

ヒアルロン酸はMMP−1およびRANTESを抑制

これまでご案内したように、本研究では、ヒアルロン酸の変形性関節症患者の関節軟骨への薬理作用についてさらに詳細な検討を加えるため、軟骨細胞のMMP−1およびC−Cケモカインの1種であるRANTES産生に対する各種分子量ヒアルロン酸の作用について検討しました。

炎症性サイトカインによる軟骨細胞からのMMP−1の誘導は軟骨基質の骨格を形成するコラーゲンの分解をもたらします。

またRANTESは、関節への炎症性細胞の浸潤を促進し、炎症症状を増悪するとともに、それ自身が軟骨細胞からのMMP産生を誘導し、プロテオグリカン産生を抑制します。

本研究から、ヒアルロン酸はIL−1βにより軟骨細胞に誘導されるMMP−1およびRANTESを分子量依存的に抑制することが明らかとなりました。

また、その作用は少なくともMMP−1産生抑制に関してはCD44を介して発現しているものと考えられます。

本研究でMMP−1およびRANTESに関し顕著な抑制効果を示した分子量190万ヒアルロン酸は、ウサギの後肢膝関節部の外側半月板を部分切除して作製した変形性膝関節症モデルの関節内に注入した時、病理組織を定量的に8項目について評価した結果、分子量80万ヒアルロン酸注入群および生理食塩液注入の対照群に比し、有意な軟骨変性抑制効果を示すことがすでに報告されています。

本研究で明らかとなったMMP−1産生抑制、RANTES抑制がこれら変形性関節症モデルあるいは実際の変形性関節症治療における分子量190万ヒアルロン酸の有用性の一部を説明する成績と考えられます。

分子量190万ヒアルロン酸はこの他、ウサギ軟骨細胞および基質からのプロテオグリカンの遊離抑制作用、軟骨マトリックス分解酵素抑制作用を有しており、関節軟骨の破壊に対し抑制作用を有することが強く示唆されています。

今後さらに変形性関節症臨床に関するヒアルロン酸のEBM試験を実施し、ヒアルロン酸の関節内注入療法が変形性関節症の治療に有用であることを明確に立証するとともに、裏付けとなる作用機序に関する研究がさらに進展することが望まれます。

結論としては、ヒアルロン酸は軟骨細胞で産生されるMMP−1およびRANTESの産生を分子量依存的に抑制し、そのメカニズムの一部はCD44を介したものであることが示唆されました。

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管理人からのコメント

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