ヒアルロン酸の効果、効能、副作用などの情報を、
最新の科学的見地から解説します。

ヒアルロン酸添加によりＡＬＫ３を効率化

関節リウマチ（ＲＡ）は多発性の関節炎を特徴とする慢性炎症性疾患です。

つまりＲＡ関節炎において滑膜はカタボリックな役割を演じ、したがってＳＦＣｓの増殖・活性化の制御が重要なＲＡ治療戦略になります。

このようなカタボリックな作用の一方で、滑膜が軟骨の修復過程にも関与していること、すなわち関節のホメオスタシスに対してアナボリックな役割をも担うことがさまざまな研究から明らかになってきました。

１．滑膜線維芽細胞の採取、培養

滑膜線維芽細胞（ＳＦＣ）は書式によるインフォームドコンセントを得た患者より人工膝関節全置換手術時に得た滑膜組織から酵素消化法にて採取しました。

得られた細胞は１０％ｆｅｔａｌ ｂｏｖｉｎｅ　ｓｅｒｕｍ（ＦＢＳ）入りのａｌｐｈａ−ｍｏｄｉｆｉｅｄ　ｍｉｎｉ−ｍｕｍ ｅｓｓｅｎｔｉａｌ ｍｅｄｉｕｍ （αＭＥＭ）中で培養しました。

３−５代の継代の後、細胞はほぼ均一な線組芽細胞様の形態を示しました。これをＳＦＣとして使用しました。

２．アデノウイルスベクターの作成

ＴＧＦ−β／ＢＭＰレセプターシグナルを調節する遺伝子を組み込んだアデノウイルスベクターは東京大学医科学研究所の斎藤博士らの方法に準じて作成しました（ＣＯＳ−ＴＰＣ法）。

使用したアデノウイルスは以下の遺伝子を含むものです。

・ＨＡ−ｔａｇｇｅｄ ｃｏｎｓｔｉｔｕｔｉｖｅｌｙ ａｃｔｉｖｅ ＡＬＫ３， ５，ａｎｄ ６（ＡＬＫ３ｃＡ,ＡＬＫ５ｃＡ,ＡＬＫ６ｃＡ）

・ｃｏｎｓｔｉｔｕｔｉｖｅｌｙ ａｃｔｉｖｅ ＭＫＫ６（ＭＫＫ６ｃＡ）

・Ｆｌａｇ−ｔａｇｇｅｄ Ｓｍａｄ１ ａｎｄ Ｓｍａｄ６

・β−ｇａｌａｃｔｏｓｉｄａｓｅ（ＬａｃＺ）

３．ＳＦＣへの遺伝子導入

ＳＦＣへの遺伝子導入は以下のごとく行いました。

ＳＦＣを少量のウイルス液の存在下で２時間培養後、１０倍量のウイルスを含まないメディウムで希釈しました。

遺伝子の発現は特異的な抗体を用いたウェスタンブロットあるいは免疫染色によって確認しました。

４．遠心管培養法

ＳＦＣの遠心管培養は以下のごとく行いました。

ウイルス感染２４時間後、細胞をトリプシン処理により回収し、５×１０５個の細胞を１５分間５００ｘｇで遠心し、ペレットにします。

これをαＭＥＮ＋１０％ＦＢＳ中で培養すると２−３日で浮遊するペレットを得ることができます。

２−３日に一度メディウム交換を行い培養を続けます。

このとき高分子（分子量１９０万）、低分子（分子量８０万）の２種類のヒアルロン酸を添加しました。

５．ＲＴ−ＰＣＲ，ｒｅａｌ ｔｉｍｅ ＰＣＲ

培養細胞からのＲＮＡ回収はｌｓｏｇｅｎを用いて行いました。ＰＣＲの条件は下記のごとくです。

・ｌｎｉｔｉａｌ　ｄｅｎａｔｕｒａｔｉｏｎ １０分間　９４°Ｃ，４０ ＣｙＣｌｅＳ

参考になさってください。

ヒアルロン酸にご興味があればこちらをご覧ください。

＞＞＞最新ヒアルロン酸ランキング